この記事では、CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)が重くなる原因と、すぐに実践できる軽量化の対処法を5つご紹介します。
「動作がカクつく」「ブラシが遅延する」「保存に時間がかかる」といった悩みは、多くのユーザーが一度は経験するはず。
結論から言うと、設定の見直しやPCスペックの使い方を少し変えるだけで、驚くほど快適になります。
特に重くなりがちなレイヤー構成やキャンバスサイズの調整、メモリ消費の最適化は即効性があります。
原因を把握して正しく対処すれば、快適な制作環境を取り戻せます。
もっと詳しく知りたい方はこのまま読み進めてください。
クリスタが重くなるのはなぜ?5つの原因を紹介!
クリスタが重くなる原因はさまざまですが、主に以下の5つが多くのユーザーに共通しています。
自分の作業環境を見直す際の参考にしてみてください。
原因①:キャンバスサイズや解像度が大きすぎるから
クリスタで、高解像度・大サイズのキャンバスは、当然ながら処理負荷が高くなります。
とくにA4サイズ以上、かつ350dpi以上の設定で作業していると、パソコンのスペックによっては動作が極端に遅くなることがあります。
印刷用途では高解像度が求められますが、SNS投稿用やラフ作成ではそこまでの解像度は必要ありません。
用途に応じて解像度を調整することで、動作の軽さが大きく変わってきます。
原因②:レイヤー数が増えすぎて処理が追いつかないから
クリスタで、イラストを丁寧に描き込もうとすると、レイヤー数はどんどん増えてしまいます。
レイヤーが多くなると、そのぶんソフトが一度に処理しなければならない情報も増え、動作が重くなってしまうのです。
特にクリッピングやフォルダ分けを多用している場合、階層構造の複雑さも影響します。
使っていないレイヤーや統合しても問題ないレイヤーは思い切って整理しましょう。
原因③:ブラシや素材の設定が複雑すぎるから
クリスタで、使い勝手を追求したカスタムブラシや複雑な素材は、描画時に高い計算処理を必要とします。
とくにテクスチャが多く重ねられたブラシや、ランダム性が高い動作を含むものは、描くだけで動作がもたつく原因になります。
便利なツールも、重くては意味がありません。
一度、使用頻度の低いブラシを無効化したり、シンプルな設定に戻すだけでも効果があります。
原因④:パソコンのメモリやグラフィック性能が不足しているから
クリスタのソフトの重さだけでなく、使っているパソコンのスペックも大きな要因になります。
クリスタはグラフィック性能やメモリ容量の影響を受けやすく、特に4GB以下のメモリでは快適な動作は難しいでしょう。
描画がカクついたり、読み込みが遅いと感じたら、メモリやグラフィックカードのスペックを確認してみてください。
必要であれば買い替えや増設も検討するとよいでしょう。
原因⑤:クリスタやドライバのバージョンが古いから
クリスタで、意外と見落としがちなのが、ソフトやドライバのアップデートです。
古いバージョンのままだと不具合や最適化不足が原因で動作が遅くなるケースがあります。
クリスタ本体だけでなく、ペンタブレットやグラフィックドライバも最新状態に保つことで、パフォーマンスが改善されることがあります。
定期的なアップデートチェックを習慣にしましょう。
クリスタが重い!今すぐ試せる対処法5選!
クリスタの動作が重いと感じたとき、すぐに試せる対処法がいくつかあります。
大がかりな設定変更やパソコンの買い替えをする前に、まずは以下の5つの方法を実践してみてください。
ちょっとした工夫で、作業が驚くほど快適になることもあります。
対処法①:キャンバスの解像度やサイズを適切に調整する
クリスタでのイラスト制作において、キャンバスの解像度やサイズは非常に重要ですが、目的に合っていない設定だと処理が重くなる原因になります。
たとえばSNS投稿用の画像に350dpiの高解像度は必要ありません。
軽量化を図るなら、解像度を150〜200dpi程度に下げたり、サイズも1000〜2000px前後に収めると効果的です。
ラフや構図段階では低解像度で描き、仕上げ段階で高解像度に変更する方法もおすすめです。
改善ポイントは以下のとおりです。
- 解像度を350dpi → 300dpiまたは150dpiに落とす(Web用なら72〜150dpiでOK)
- 不要に大きなサイズ(例:10000px × 10000px)を避ける
- 作業用と書き出し用でキャンバスを分ける
対処法②:不要なレイヤーやフォルダを整理して削減する
クリスタで、制作中に試行錯誤して増えていくレイヤーは、気づかないうちに動作を重くする原因になります。
不要なラフや試し描き、下書きの残骸などを整理することで、処理の負担を軽減できます。
また、フォルダの中身が多すぎると構造が複雑化して、レイヤー移動や表示切り替えの際にラグが生じることもあります。
作業が一段落したら、定期的にレイヤーの統合や削除を行いましょう。
対処のコツは以下のとおりです。
- 不要なレイヤーは削除または統合する
- 複雑なフォルダー構成は簡略化する
- 使用していないレイヤー効果(ぼかし・合成モードなど)はオフにする
対処法③:ブラシや素材の設定を軽量化する
クリスタのお気に入りのブラシや素材も、設定によっては動作を遅くしてしまう原因になります。
とくにテクスチャやエフェクトが多く含まれたブラシは、描画中にかなりの処理を要求します。
また、使わないブラシや素材は一時的に非表示にすることで、起動時の負担も減らせます。
改善策は以下のとおりです。
- 使わないブラシは非表示または削除
- 「ブラシのストロークの間隔」を広くする
- ダウンロード素材はフォルダー整理・整理整頓
- フォントは必要最小限に絞る
対処法④:パフォーマンス設定を見直し、メモリ割り当てを最適化する
クリスタの「環境設定」には、動作の軽さに直結するパフォーマンス設定があります。
特に「パフォーマンス」の「アプリケーションへの割り当て」項目の設定は、改善効果が高い項目です。
設定変更の手順は以下のとおりです。
- メニュー > 環境設定 > パフォーマンス を開く
- 「使用するメモリ量」の上限を増やす(PCのRAMの60〜80%程度)
- グラフィック設定で「GPU使用」にチェックを入れる(対応PCのみ)
- 自動保存の頻度を長めに設定(例:5分 → 15分)
特にGPU設定が有効な環境であれば、ブラシや描画の遅延がかなり改善されます。
メモリが十分にある場合は、パーセンテージの上限を引き上げることでクリスタがよりスムーズに動くようになります。
また、作業用ディスクは空き容量が多いドライブを選ぶのがポイントです。
対処法⑤:ソフトやドライバを最新版にアップデートする
クリスタの重さの原因が不具合や互換性にあるケースも多いため、CLIP STUDIO PAINT本体や周辺機器のドライバを常に最新版に保つことはとても重要です。
アップデートにより、動作の安定性や描画の高速化が図られることも少なくありません。
WacomやXP-Penなどのペンタブレットを使っている場合も、専用ドライバのバージョンチェックを忘れずに行いましょう。
自動更新を設定しておくと、常に最新状態を保ちやすくなります。
クリスタが重い原因についてまとめ
クリスタが重くなる主な原因は、「キャンバスの設定」「レイヤーの使い方」「ブラシや素材の複雑さ」「パソコンのスペック不足」「ソフトやドライバの古さ」の5つに集約されます。
どれか一つだけが原因というより、いくつかの要素が重なって動作が不安定になっているケースが多いです。
まずは自分の制作環境を振り返り、心当たりのあるポイントから見直してみましょう。
この記事で紹介した対処法を一つずつ実践することで、クリスタをより快適に使えるようになります。
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